電子出版の最近のブログ記事

電子書籍は映画やゲームと競合する?

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ASCII.jp:電子書籍勉強会で参加者と語り合ったこと|編集者の眼という記事より

「電子書籍をインタラクションの方向で発展させるとゲームとぶつかり、映像の方向で発展させると映画とぶつかる」という意見があった。

果たしてそうでしょうか?
動画とテキスト、音楽、写真、VR、ゲーム、その他インタラクティブなAppなどが組合わさることで生まれる新たな表現に多大な可能性を感じませんかね?私はCD-ROMブームのとき色々とマルチメディアタイトルに関わっていたので、あの頃できなかったことが今の技術で実現できると思うだけでワクワクしてしまいます。

映画だゲームだと既存のコンテンツ領域でとらえてしまうような人は、おそらく紙の書籍という領域からも抜け出せないような気がします。

なお、上の記事では以下のように続いておりました。

画像や動画と組み合わせる技術的可能性はよしとして、では画像や動画が誰がどんなコストで制作するのだろうか。「マルチメディア」という技術的可能性は、作家1人のクリエイティブコストで制作できる「書籍」という作品形態と矛盾しているのかもしれないことは考慮しておくべきだろう。

デザインも3DCGムービーもアクションスクリプトも音楽もこなす、それでいて本も執筆するというマルチな方々は、おもにWebの業界などでは珍しくないです。

従来型の、文章を書くだけの作家にそれはできないというなら、それは単に交代の時期が来たということではないでしょうか。

また、以下のような興味深い意見も挙がったようです。

最初からウェブ上で小説を読み、書く習慣が身についた世代が作家になる頃には、七面倒くさい情景描写をするくらいなら、画像貼った方が早いじゃんと思う人も出てくる」という予測

それは流石に、芸術的見地からはいかがなものかと思います(笑)しかし、ブログがWeb端末で読むための読物として成立している以上、ただの笑い事として見過ごすこともなかなかできないかもしれないですね。媒体が変われば表現も変わってくるのは当然です。ハイパーリンクのない世界では、ハイパーリンク前提の表現ができないのもまた然り。

そして、私も再三再四にわたり言ってることが可能性としてあげられてました。

「音楽をアルバムというパッケージではなく、1曲ごとに購入するiTunesのもたらした変化がヒントになる」ともいう。「書籍」や「雑誌」というパッケージで情報を購入するのではなく、ユーザーのロケーション情報や購入履歴、検索キーワードなどによって、情報を切り出して提供する「マイクロコンテンツ」の考え方は、情報を編集し、加工して販売してきた出版社という業界の未来にも、大きな影響がありそうだ。

マイクロコンテンツの考え方なしに今後の電子書籍の販売は考えられないですよね。anan誌の「セックス特集」だけ読みたいとか、面白ければその特集記事のバックナンバーもあわせて揃えたいとかね。考えてもみればマンガ週刊誌と単行本の関係にこれは非情に近いです。縦に串刺すか横に串刺すかだけの違いですね。

これはDTPデザイナーも電子書籍ビジネス参入を狙う誰かさんも必読でしょう。
なんと、MdNのサイトによれば本日発売のMdN 9月号にて「あわてなくても、これさえ読めば大丈夫!iPad電子書籍のつくり方、売り方」という巻頭特集が組まれているようです。売り方まで!!
MdN (エムディーエヌ) 2010年 09月号 [雑誌]
MdN (エムディーエヌ) 2010年 09月号 [雑誌]

電子書籍の読ませ方、電子書籍のつくり方、電子書籍の売り方といった三章になっているようです。私も早速Amazonにて注文いたしました。この週末に読んでマスターしておきたいですね!

そういえばAdobeの「Digital Publishing Platform」も今月中には配布開始されるでしょうから、おそらく来月号のMdN誌もマストバイになるのでしょうね。今から期待大であります。

ISBNを個人で取得する方法

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EPUBの電子書籍をiBookStoreで販売するときなどに必要なISBN。
これは個人でも取得できるということで、セルフ電子出版を予定されてる方は参考にどうぞ。
ISBNは個人取得の時代 « akalogue

ISBNの取得は国内では日本図書コード管理センターに申請します。日本図書コードなんてガラパーな雰囲気だけど、ISBNコンパチブルだから大丈夫なんだそうです

気になる取得料金は以下の通り。

7桁の出版者記号(10冊分) 登録手数料:合計16,800円(税込み)

6桁の出版者記号(100冊分) 登録手数料:合計28,350円(税込み)

気軽にお試し感覚で出版したい場合にはちょっと高いような気もしますが、100冊でも3万円を超えないというのはリーズナブルにも感じました。

後は出版社記号(ISBN)申込書のWEBフォームに必要事項を記入し、プリントアウトして押印。さらに、登録手数料を郵便振込で支払って、受領書のコピーを申請書に貼付ける。最後に申請書を日本図書コード管理センターに郵送すれば、手続き完了。1時間もあれば出来ちゃいます。

ただし発行には三週間かかるそうです。それはちょっと・・・

コードひとつ発行するのに3週間もかかるのは解せない。オンライン処理なら、せいぜい3秒だよね

肝に銘じておかねばならないのは、書籍というのは流行り廃りでいえば「廃り」の方だということ。でなければ出版不況なんて言葉は出て来ないはず。

21世紀に入って勢いの衰えることがない三社、AppleとGoogleとAmazonがそろって電子書籍の方向をむいただけのことであって、特に本の人気が盛り返すということではない点は、常に考慮に入れておくべし。
Nook投入も株価低迷、米書店チェーンBarnes & Nobleが身売りを検討 | 経営 | マイコミジャーナル

Barnes & Nobleもオンラインストアをオープンし、昨年末に電子書籍リーダー「Nook」の提供を開始したものの、電子書籍事業が書籍販売の下降を補えるほどの成長には至っていない。

最近の電子書籍への参入のニュースは以下の通り。

涼宮ハルヒ電子書籍化

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eBookJapan、「涼宮ハルヒの憂鬱」など角川書店の漫画を電子書籍として配信というニュースがありました。

マルチプラットフォーム対応でeBookJapanから配信。

配信タイトルは「涼宮ハルヒの憂鬱」「黒鷺死体宅配便」「Fate/stay night」など、角川コミックス・エースの作品。販売価格は各巻420円?473円(予定)。9月までに約150冊を発売し、その後も随時リリースする作品を増やす予定。電子書籍の閲覧は、Windows、Mac、iPhone/iPod touch/iPad、Windows phoneに対応する

そういえばアニメのほうは観てましたが、原作のほうはサッパリ知らないのでこれを機会にちょっと読んでみてもいいかも。角川のやる電子書籍という意味でも興味あるし。

まったくの趣味レベルではありますが、EPUB電子書籍などを作り始めております。ちょっと前まではiPadで本なんか読まないと思っておりましたが、電子出版もこれから面白くなるんじゃないかなと考えを改めているこの二ヶ月です。

ですから同人でもいいので、いや、なんなら一人ででも電子出版などに踏み込んでみてもいいかなと。さすがに大きなビジネスをでっちあげるような人たちの話はほとんど眉唾でスルーしてますが、電書コンテンツを自分と仲間達で作るぶんには障壁はあまりないですから。

ていうか、今でさえこうしてブログを書いてるわけで、コンテンツを作るという面の作業はほぼ同じ。

さて「絵文録ことのは」の記事で「電子書籍への参入の困難さ」というくだりにとても納得できました。
第一回電書フリマ( #denf717 )で考えた電子書籍の未来つれづれ

たとえばイラストレーターに協力してほしいとか、英語版の英訳を誰かネイティブに頼みたい、と思ったときに問題が発生する。相手に対して、まとまった金額を提示することができないのだ。売れたら山分け、でも売れなかったらほとんどただ働き同然、という状況になってしまう。それでもいいからやりたい仲間を集める、というのは、もはや商売ではなく、完全に同人の世界だ。

ことIT業界の末端ベンチャーなどでは、そういう話は日常茶飯事にあるように思いますので、悪く言えばIT業界というのは同人扱いなのだと思います(笑)

しかし少なくとも何かをゼロから立ち上げるときには、お金以外のところで賛同してくれる同志がいないとうまくいかないと思いますし、そこは人徳で成すべき部分ではないでしょうか。だから(というわけでもないけど)、電子出版というのをやることに何のためらいもないのは、既存の出版側よりもIT業界側の人間でしょうね。

それでも出したい本をインディー出版的にやるか、それとも大出版社の今までのやり方の中でやっていくか。おそらく、失うものは何もないという人でないと、電子書籍出版業界への参入は難しいのではないかと思う。少なくとも、今までの出版業界の常識をすべて捨てないと無理だ。

僕は昔はDTPやってましたけど今はまったく。
なので、出版業界などは片足のつま先の小指の爪の垢ほどしかつっこんでないので『ほんとはそこがお金になる部分なのになあ』などとジレンマに苛まれることもなく、自由に遊べそうな気がします。上述のとおりブログとなんら変わらない。

ホームページだブログだ動画だと都度都度のっかって来ましたけれども、まとまった資本もなく動く時間も限られてるなら逆に、身の丈以上のビジネスとしてとらえるよりはインディーズで好きにコンテンツを作ってるほうが何かと成果につながりやすいのは経験値として分かります。

あ、そうだわ冒頭で"趣味レベルで"と書いてますが、なんか仕事にも投入しはじめてましたわ。以下のような感じで。
EPUB形式の電子書籍に動画と音声を埋め込む方法。サンプルEPUBファイルあり

自分の場合、趣味と仕事の境界線がない状態くらいのときは本当に好きでやってるんだなと自分で実感します。

読む価値のある「新書」というのがどれほどあるかは置いといて、ハードカバーや画集/写真集などと比べれば「商品価値」としての新書と電子書籍というのはとても釣り合いがとれているのではないでしょうか。

電子版はボイジャー「理想書店」にてそのうち発売されるようです。

「dbooks」iPad 電子同人誌ビューアー

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作品の書き換えがいつでも可能ということなので、もしかしたら広告の差替えなんかにもそれは活かせるのかしら?
iPad対応の電子同人誌?ビューアー「dbooks」配信開始 - ナビコン・ニュース

同サービスに賛同した作家やクリエイターがdbooks向けに作品を提供(登録)し、ユーザーはiPadでdbooksをダウンロードすることで、好きな作家の好きな作品を読むことができる仕組みとなっている

自費出版という話題も先ほどお伝えしておりますが、同人関係はまさにそのなかでも活況ですので、そこを狙い撃ちするというのはうまいやり方だと思います。
ダウンロードは以下のリンクより。
dBooks - Design Egg

コミケなどの会場でiPad間で作品を受け渡しするような新しい販売のスタイルが生まれるように思われる。同サービスはiPadのみの対応としている

iPhoneの名刺交換アプリBump - Bump Technologies LLCのような感じで、簡単に売り買いできると電子書籍市場も活性化しそうですね。ブツだけはそこで転送して、ロック解除はあとでカード番号入れるとかだと良いかも。

絶版書籍を復活させる絶版堂

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ウェブサービス企画・開発「一騎」が絶版となった書籍を電子化して販売するというユニークなサービスをまもなく立ち上げるようです。
絶版になった本を電子書籍化 オンライン書店「絶版堂」 : J-CASTニュース

絶版となった書籍の著作者から販売委託を受け、PDF形式にデジタル化したデータを販売。著作者には販売価格から決済費用を引いた金額の65%が支払われる。また、著作者の紹介者に販売価格の10%を支払う紹介制度も設ける。

そのサイトがこちら、現在プレオープン中
オンライン書店「絶版堂」http://zeppan.org/

自分でiPad App開発とかEPUBオーサリングできる人はいいんですが、文才しかない人に電子書籍の自費出版というのは困難なものでした。

それが解決できるみたいですね。
マヤンプロジェクト、iPhone/iPad向け電子書籍の自費出版代行サービス - ITmedia プロフェッショナル モバイル

デジボンは、同社が開発した縦書き表示対応の電子書籍ビュワー「どくしょナリー」を利用したサービス。事前に1年間有効のプリペイドチケットを購入した利用者が同社指定フォーマットの原稿を入稿すると、その後の電子書籍アプリ制作、Appleへの申請、販売、運営を同社が代行する。販売価格は利用者が決めることができる。

電子書籍Appになって12万円という価格は個人にとっても魅力的に思えてくるんですけども、自費出版の分野ではブクログのパブーが先行しており、こちらは利用自体は無料です。EPUB形式なので様々な展開が期待できますし、どうもパブーのような業態に分があるような気がします。

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